その結果、これら動物の身体構造が、衝撃を緩和するのに役立っていると判明。

例えば、イルカは頸椎(けいつい)同士が融合していて短いため、人間のように首を曲げて振り向いたりできないと言われています。

しかしこの構造が水中を泳いだり、飛び上がって水面に着水したりするときに安定感を与えると分かりました。

イルカは、人間が頭から着水したときに損傷しやすい部位を見事に保護していたのです。

研究チームは、今回の結果を、空中と水中の境界をスムーズに越えるための、新しい工学設計に役立てられると考えています。

※この記事は2022年7月に掲載したものを再掲載しています。

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参考文献

Look before you leap: Study provides safety guidelines for diving
https://news.cornell.edu/stories/2022/07/look-you-leap-study-provides-safety-guidelines-diving

元論文

Slamming dynamics of diving and its implications for diving-related injuries
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abo5888

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。