■日本で乾杯が普及したのは明治から大正期
日本で乾杯が一般に普及したのは明治~大正期だと言われている。一説には、黒船でやってきたペリー提督らが乾杯している様子を見た幕府の役人たちがその所作を真似はじめたのが始まりと言われている。
また、江戸時代末期に米国へ渡航した幕府の役人が立ち上がって杯を合わせて飲むしきたりを見聞きしてきた、日英和親条約などの条約締結のために来日したイギリス人により伝えられた、などの説もある。
いずれにしても、その後西洋文化が普及し、ビールや洋酒が広まるにつれて乾杯の習慣も一般に広がっていったようだ。