③ これまで、青春18きっぷは春、夏、冬の利用可能期間であればどの日でも使うことができました。例えば冬なら12月10日から翌年1月10日までの間なら12月10、11日で大阪に遊びに行って、今度は12月24日に名古屋に行って、1月1日に初詣に伊勢に行ってということができました。
ところが今回からは12月10日に利用を開始したら連続する5日間、すなわち12月14日までしか利用することができなくなります。学生や引退後の御老人であれば利用可能ですが、仕事のある方の利用は極めて困難になりました。おそらくその救済ということで発売されたの連続3日間用の青春18きっぷです。これなら有給を1日足せば3日間利用することが可能です。
ちなみに料金は5日間用で12050円と据え置き。新たに発売される3日間用は10000円です。
青春18きっぷは1日換算で2410円で全国どこでもJR線に乗ることができるのが魅力でした。しかしながら新幹線の開業にともなう並行在来線の第三セクター移管により信越本線、東北本線、鹿児島本線、北陸本線といった在来線の主要幹線が次々JRから切り離されその利用可能区間が大きく狭まって近年魅力が低下していました。
それでも1枚のきっぷを複数人でシェアできることや比較的長い有効期間のなかで使う日を自由に決めることができることが魅力であったんですが、今回のリニューアルでそのメリットを2つとも失うこととなりました。
今回のリニューアルの理由はいくつかあると思いますが、大きくは先ほどの駅の無人化に対する対応、そして金券ショップに与条件を売られないための対策だと思われます。また利用可能期間を事実上短くして複数人が使うこともできなくさせたことで少しでも利益を稼ぎたかったのだと思います。
3日間用は秋に発売される秋の乗り放題パスと内容がほとんど同じで料金が高くなっただけという感。今後は秋のフリーきっぷが青春18きっぷに統合されて7850円から10000円になるのかもしれません。