2010年の南アフリカW杯直前に行われた親善試合で、日本代表はイングランド代表と対戦。前半7分にDF田中マルクス闘莉王のボレーで日本が先制する。後半に入るとイングランドが攻め込む時間帯が続き、後半9分にPKを献上。PKキッカーは当時イングランド1部チェルシーのレジェンドMFフランク・ランパードだった。しかし、このPKを川島が右方向へ飛びビッグセーブ。後半に逆転を許し日本は1-2で敗れたが、川島の見事なパフォーマンスはそれまで長きにわたり日本代表の正守護神を担っていた楢崎正剛からスタメンの座を奪うきっかけとなった。
2017年11月10日:日本代表VSブラジル代表(国際親善試合)
PKキッカー:FWネイマール(現アル・ヒラル)
前半10分、0-0の状況で日本代表DF吉田麻也がPKを献上。ブラジル代表のエースFWネイマールが川島の逆を突く左サイドに決め先制を許してしまう。さらに同17分、再びPKの場面が訪れるとここで川島が輝きを放つ。ネイマールのキック前に動いてしまった1本目の失敗を踏まえ、2本目はしっかりと動きを見てから右に飛び右手1本でのセーブに成功した。試合は前半の3失点が大きく響き1-3で敗北したが、サッカー界のスーパースター・ネイマールのPKを止めたシーンは、長くサッカーファンの脳裏に焼き付いていることだろう。
2024年10月19日:セレッソ大阪VSジュビロ磐田(J1第34節)
PKキッカー:FWレオ・セアラ(セレッソ大阪)
そして最も新しく記憶に刻まれているのがFWレオ・セアラとのこのPKシーンではないだろうか。現在J1降格圏の18位に位置するジュビロ磐田は、第33節終了時点で残留圏ギリギリの17位京都サンガと勝ち点差5で降格の危機に立たされていた。是が非でも勝ちたい磐田は第34節に敵地で4戦無敗と好調のセレッソ大阪と対戦。