いずれにしても、来月10日に実施される東部ペンシルベニア州フィラデルフィアでの大統領選テレビ討論会で、トランプ氏とハリスさんが初めて対面討論するので、両者の主張のどちらに軍配が上がるか注目される。
ハリスさんの笑い顔に戻る。米国の哲学者ウィリアム・ジェームズ「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」と語っている。米国ではインフレ問題と移民問題が最大の課題だ。一部の富裕な国民やエリートとは違い、多くの米国民は高騰するインフレに悩まされている。笑う機会も少なくなってきた。ハリスさんの生来の笑顔がそれらの国民にポジティブに受け取られるか、それとも反発を呼ぶかは目下不明だ。
ドイツの高級誌ツァイト電子版は23日、「米民主党の熱気や団結がいつまで続くかが問題だ。通常、時間の経過と共にそれらの熱意は消えていく。米大統領選まであと10週間余りとなった。選挙戦はこれから本格的に始まる」と冷静に論じていた。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年8月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。