釣れたのは20cmのカサゴ。黒茶色の体色が濃く、浅い水深でよく見られる居着きの個体だ。とげとげしいヒレと厳つい風貌が男心を高ぶらせてくれる。初夏は15cm前後だったので夏にカニを食べてサイズが上がっている。

23cmデカサゴヒット

次に沖側のポイントを探る。時刻は午後になり潮が満ち始めた。次第に東風が強くなり波が高くなるので、安全を確保しながら釣行を続ける。

テトラ帯最南端のポイントで海中に沈むテトラの横にエサを落とすとフォールにヒット。水深2mから一気に巻き上げるとサオが大きく曲がり大物を予感する。暴力的に下に向かって泳ぐ引きに内心焦りながらもラインが擦れて切れないよう魚の頭を水面に向け、キャッチに成功した。

堤防穴釣りで20cm超えカサゴ16匹手中【三重・鈴鹿】サバの切り身エサに好反応ヒットシーン(提供:週刊つりニュース中部版 波瀬金鉤)

釣れたのは23cmのデカサゴ。今年の秋シーズンにおけるベストサイズだ。魚体は赤く、白斑点が浮かび上がる深場のカサゴなのは間違いない。さながら赤兜(かぶと)を身にまとった武将を仕留めた気分で爽快だ。

良型16匹キャッチ

その後も順調に釣果を伸ばし、4時間で20cm超えを16匹キャッチできた。

堤防穴釣りで20cm超えカサゴ16匹手中【三重・鈴鹿】サバの切り身エサに好反応最終釣果(提供:週刊つりニュース中部版 波瀬金鉤)

霞(かすみ)に千鳥。本来、通年釣れる魚は少なく種類は限られている。一方、カサゴの穴釣りは年中楽しめるので釣り人として重宝する。ようやく深場のカサゴが接岸し始めたので、これから釣果が伸びるのは間違いないだろう。これからベストシーズンを迎える箕田テトラ帯のデカサゴ、求めて釣行してみては。

<週刊つりニュース中部版 波瀬金鉤/TSURINEWS編>