6テーマの積極改良でPHEVとしての実力と上質さが大幅にアップ!
三菱自動車は2024年10月2日、アウトランダーPHEVを大幅改良し、10月31日から販売を開始すると発表した。価格帯は526万3500〜668万5800円。来年春には欧州市場、その後に豪州・ニュージーランド、北米にも順次投入される。
アウトランダーは三菱の電動化技術と4輪制御技術をフルに投入したフラッグシップSUV。現行モデルは「威風堂々」をコンセプトに開発され2021年12月にデビュー。力強く存在感抜群のデザイン、PHEVシステムが提供する先進性、ツインモーター4WDと4輪制御技術「S-AWC」が生む卓越の操縦安定性、そして3列7名乗りを実現した巧みなパッケージングなどがユーザーから高く評価され、成功作となっている。
従来の三菱車と違い、欧州インポートカーなどと比較検討するオーナーも珍しくない。
今回のリファインでは、「洗練」と「上質」を重点テーマに、メカニズムから内外装までトータルで魅力を高めている。
大幅改良ポイントは以下の6点になる。
- 駆動用バッテリーを刷新し、EV航続距離を約20km伸長し100km超を実現。
- サスペンションの最適化と新タイヤの採用などで、上質で安定した乗り味を実現。
- 内外装のデザインを一部変更し、質感を向上。
- ナビゲーションの画面大型化やコネクティッド機能の拡充。シートベンチレーション機能の採用により、利便性と快適性を向上。
- 音質へのこだわりを追求した2種類のオーディオシステムをヤマハと共同開発し、全車に標準装備。
- 最上級グレード「Pエグゼクティブパッケージ」を新設定
駆動用バッテリーを大容量化。EV走行距離とパワフルな走りに磨きをかけた!
改良ポイントの中でも特筆ポイントは、より電動車としての完成度を高めた点だ。新型は駆動用リチウムイオンバッテリーを刷新。バッテリー容量を22.7kWhとし、WLTCモードのEV航続距離をMグレードで従来の87kmから106kmに、他のグレードでは83kmから102kmへと伸ばした。従来でも日常使いを、ほぼモーター走行のみのEVとしてこなせたが、100km超の新型はより完璧に近づいた。
PHEVシステム自体の最高出力を従来比で約20%向上させ、パフォーマンス自体も力強くリファインしている点も目を引く。新型は電動車ならではのスムーズで力強い加速が持続し、高速道路での合流や追い越し時のストレスを軽減。エンジン稼働頻度が低減したことで、より静かなドライビングが楽しめるようになっている。
充電速度が向上した点も朗報。急速充電では、80%までの充電時間が従来より6分短縮の32分に。燃費も改善され、より環境に優しいクルマへと変身している。ちなみにアウトランダーPHEVは、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象車。購入時に国から55万円の補助金が受けられる。