意外な名車、ドミンゴの後を継ぐのは誰か?!
800~1,000cc級のマイクロミニバンといえば、1960年代にトヨタのミニエースやマツダの初代ボンゴがあったものの、排ガス規制が厳しくなると3列シートフルキャブ1BOXミニバンを動かすのに十分な性能のエンジンがなくなり、いつしか消えていきました。
それを復活させたのは1983年にサンバートライをベースとして1,000ccエンジンを積み、3列シートミニバン化したスバルの「ドミンゴ」で、当時まだ珍しい4WD車の設定もあって、狭い道や悪路にも強いミニバンとして、ちょっとした人気になったものです。
ただし、スバルは1990年代半ば以降の企業戦略でコンパクトカー開発を断念し、エンジンを失ったドミンゴも1998年で廃止。
人気がなくて販売不振というわけでもなく、根強い需要が見込めたジャンルだけに、「ドミンゴなき後」を目指したホンダ以外の軽1BOXメーカー各社は後継車開発…というか、新興国向け仕様を国内向けに転換した、コンパクト1BOXミニバンを一斉に発売したのです。
それが三菱 タウンボックスワイド(1999年)、スズキ エブリイランディ(当初の車名はエブリイ+【プラス】・1999年)、そしてこの記事で紹介するダイハツ アトレー7でした。