この関連性は学業成績やIQ、家庭環境、成人後の収入、健康状態を踏まえた上でも変わりませんでした。
一方で、今回の調査には限界点もあると研究者たちは指摘します。
例えば、サンプルがウィスコンシン州の高校生のみで構成されていることや、非ヒスパニック系の白人が多くを占めており、同じ結果を他の人種にも当てはめることができない点などです。
また、そもそも卒業アルバムの顔写真の質や写真写りにばらつきがあり、これだけをもとに個々人の顔の魅力度を正確に評定することは難しいと考えられます。
チームは今後の調査で、これらの難点を改善した形で改めて同じ効果が確認できるのかを検証したいと考えています。
それから例え同じ結果が確認できたとしても、見た目の魅力度は今や自己の工夫や努力次第で大きく変えられる部分です。
整形に頼らずとも、髪型やメイク、服装などの身だしなみで顔の印象はガラリと変わりますし、筋トレやダイエットによるボディメイクで相手に与える見た目の印象も大きく高められます。
加えて、他者との社会交流を円滑にするには、外見だけでなく、中身のよさが重要なのは言うまでもないでしょう。
なので現段階では「こういう研究報告もあるんだな〜」と思っておくくらいがちょうどいいのかもしれません。
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参考文献
Can your high school yearbook photo predict your longevity? New research has surprising answer
https://www.psypost.org/can-your-high-school-yearbook-photo-predict-your-longevity-new-research-has-surprising-answer/
元論文
Looks and longevity: Do prettier people live longer?
https://doi.org/10.1016/j.socscimed.2024.117076