「地方で稼いでいる人に聞くと『地方はライバルが少ないので、せどりをするにはおいしいですよ』なんて言われます。北海道でも沖縄でも数百万円を稼いでいる人がいます。正しくせどりをすれば、日本全国で稼ぐことが可能です」(同)

稼げる人はどのような環境にいても稼ぐことがうまいようです。さらに、販売するならば、Amazonが効果的だと長谷川さんは指摘します。

稼ぐ肝はAmazon攻略

「Amazonでは毎月、数千万人以上の人が買い物をするので回転率がいいと言われています。また、フィフィルメントという、Amazonが商品の保管や注文処理、出荷、配送、決済、返品なども全てやってくれるサービスが存在します。これを提供しているのはAmazonのみです」(長谷川さん)

「仕入れ商品をAmazon倉庫に送りさえすれば、あとは、お客さまが欲しい商品を勝手に買っていってくれます。2週間ごとに、売れた商品のお金が振り込まれるのを待つだけです。このサービスを使わずに全ての作業を自分でやるとなると、毎日、発送業務に追われて、利益を生み出すための仕入れの時間がつくれなくなります」

結局は、転売を憎んでいる人たちは、買えなかった商品が高く売られてるのが面白くないだけなのでしょう。頑張れなくて買えなかったんだから、頑張って買った人からマージン払って買うのって、普通ではないかとも思います。

マニアは「転売を許さない」と思っているのでしょうか。手法自体は商品を高く打って、利ざやを稼ぐもので、昔から存在する商慣習です。ダフ屋などもありますが、チケット不正転売禁止法が成立したのでダフ行為はできなくなりました。

経済活動の中で、安く買って高く売るのは当然のことです。総合商社だってある意味、転売です。高い価格で購入するということは、顧客が価値を感じているということにほかなりません。転売が嫌ならば、メーカー側が安定供給する必要があります。もともと、レア商品であれば、高額になることは自明の理だったはずです。