- 透明性が高い
仕事で相手に不信感を抱く瞬間は、「一体、何をやっているかよくわからない」という不透明感が生み出す。逆に言えば透明性が高い相手にはそう感じないのだ。
透明性が高い、というのはたとえばプロジェクトでお互いに役割を持って進める場合、権限の範囲や進捗状況、課題や目標や求められる結果のレベルが明確ということである。いつ見ても相手はどういうステータスなのかが明確になっていれば、「今この仕事について話をしても大丈夫そうだな」「順調に進んでいるので問題なし」と余計な不安でマインドシェアを奪われることがない。
もとい、透明性の高さは「相手にとってわかりやすくあろう」という姿勢から生まれるので、そうした配慮の姿勢が信頼関係の構築につながっている。
自分がやっているのは、進捗状況をExcel Onlineで作成して、いつでも相手がこちらの最新ステータスを把握できる状態にすることである。「今どうなっているか?」を知りたければ、そこにアクセスしてもらえばいつでも自分のステータスを理解してもらえる。そんな透明性を意識して作っているので、相手をムダに不安にさせないで済むのだ。
- 感情を出さない
異論あると思うが、多くの職場において感情をむやみに見せるのは悪手だと考えている。特にイライラしていたり怒りをあらわにするのは論外である。
職場は仕事をするための場所だ。相手から感情全開で来られると否応なしに相手の感情を処理をする、という本来必要のなかったタスクが発生する。もしもこれが上司部下の関係で、相手が若い新人ならまだわかる。上司の役割は人材育成の側面もあるので、相手の不安を解消させたり奮起させて結果を出させるところまでがマネージャーといえるだろう。
しかし、これが30超えたいい大人だったり、パワーバランスがイーブンな関係性なのに感情丸出しで来られると「しんどい」と感じてしまうだろう。これをすると相手は「なぜ、自分は相手のご機嫌取りまでしないといけないのか?」という感覚になる。
もしもこの話を「冷たい、人間味がない」と感じてしまう人は、自分が知らず知らずの内に相手の善意を消費している可能性を探ってもいいかもしれない。人情とは多くの場合、「してもらう側」ではなく、「かける側」の判断だからだ。
表に出す、出さないだけの差であって、誰しもみんな悩みを抱えている。悩みのない人など誰もいない。そこを踏まえた上で、ビジネスプロフェッショナルとは仕事でむやみに感情を出さないので信頼されるのだ。
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信頼関係は技術を理解し、意識してそこを抑えることで作られる。「自分は大きなトラブルなどを起こしていないのに、信頼されない」という人は、信頼関係は「意識した結果としてできるもの」という認識をするといいかもしれない。
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