日本は1.95兆ドルで、OECD38か国+中国の中で、7番目の水準です。

先進国の中では対外直接投資が多い方になりますが、経済規模からするとやや順位は低いようですね。

2022年は急激に円安が進んだ年でもあるので、その分割り引かれた数値になっている事にも注意が必要です(ただし、2022年は他の多くの国でもドルに対して自国通貨安となっています)。

対外直接投資残高 2022年
39か国中 単位:ドル
1位 8.00 アメリカ
2位 3.40 オランダ
3位 2.80 中国
4位 2.29 カナダ
5位 2.17 イギリス
6位 2.10 ドイツ
7位 1.95 日本
8位 1.61 ルクセンブルク
9位 1.49 フランス
10位 1.31 スイス

人口や経済規模からすると、オランダやルクセンブルク、スイスの水準がかなり高いようです。

人口1人あたりの直接投資残高については、別の機会にご紹介します。

3. 対内直接投資残高の推移

続いて、対内直接投資残高(Foreign Direct Investment, Position, Inward)の推移を見てみましょう。

図3 対内直接投資残高OECD統計データより

図3が対内直接投資残高の推移です。

海外への各国の負債という意味にもなります。

やはり、アメリカ、中国、オランダが非常に高い水準で、増加傾向が続いていますね。

一方で、日本は相対的にかなり低い水準で推移しているようです。

対外直接投資ではフランスやイタリアを上回っていましたが、対内直接投資ではかなり下回っているようですね。

4. 対内直接残高の国際比較

次は対内直接投資残高の国際比較です。

図4 対内直接投資残高 2022年OECD統計データより

図4が2022年の各国の対内直接投資残高の比較です。

アメリカが約11兆ドルと、対外直接投資を大幅に上回る水準に達しています。