日本の対外直接投資、対内直接投資の残高について、相手国別の推移を確認してみます。
1. 対外直接投資残高の推移前回は、日本の対外直接投資残高と対内直接投資残高について、相手国別のシェアをご紹介しました。どちらも、アメリカ、オランダ、イギリスの存在感が大きいようです。
日本は対外直接投資に対して、対内直接投資が極端に少ない特徴があります。
このような特徴は、他国も同様なのか、今回からは国際比較をしてみたいと思います。
まずは、対外直接投資残高(Foreign Direct Investment, Position, Outward)について、主要先進国の推移から眺めてみましょう。
図1は主要先進国の対外直接投資残高の推移です。
それぞれの国が海外に対して持つ対外直接投資による残高(ストック)をドル換算したものです。
海外に持つ金融資産の一部という意味にもなりますね。
やはりアメリカが圧倒的な水準で、なおかつ増加傾向で推移しているようです。
続いて、オランダ、中国、カナダも大きな規模となっていますね。
日本は増加傾向ですが、ドイツをやや下回る水準で推移しています。
2. 対外直接投資残高の国際比較続いて、対外直接投資残高の国際比較です。
図2が2022年の対外直接投資残高の比較です。