狙い目の路線
では、狙い目の路線はあるのか。
「あくまで個人的見解ですが、西武池袋線と西武新宿線です。西武池袋線でいえば、快速の停車駅で東京メトロ副都心線・有楽町線や都営大江戸線と結ばれている練馬駅は人気なので相場は高いですが、各駅停車駅の中村橋駅や富士見台駅などは池袋駅からも近い割には安い物件があります。このほか、池袋駅と直結している割には東武東上線の沿線も比較的相場が安め。品川駅・東京駅・上野駅を通るJR京浜東北線も赤羽駅の先の川口駅や西川口駅、蕨駅あたりは狙い目でしょう」
地下鉄でも「安め」の路線があるという。
「都営三田線です。南のほうの目黒駅や白金台駅などはもちろん高いですが、北のほうの板橋本町駅、本蓮沼駅、志村三丁目駅あたりまで行くと安くなり、西高島平駅あたりは東京23区内としては激安ゾーンといってもいいかもしれません。このほか、都心を走る丸ノ内線でも意外に家賃が安い物件を見つけやすい駅があります。例えば方南町駅などです。杉並区であり、新宿駅まで近いものの、方南町駅と中野坂上を結ぶ支線で乗り換えが必須となるため、微妙に不便なことが影響しているのかもしれません。また、日比谷線の入谷駅や三ノ輪駅も上野駅まで自転車で行ける距離ながら、探せば家賃5~6万円くらいの築古アパートが見つかります」
最後に姫野氏はこう付け加える。
「今回お話しした内容はすべて、個人的な経験則に基づく見解ですので、参考程度にとどめてください。また、風呂なしアパートなどは今回の考察には含めておりません。そのため、家賃相場が高いとされるエリアでも、タイミングや物件の各種条件(築年数や広さ、風呂なしなど)によっては格安の物件が見つかったりするケースもあるので、どうしてもそのエリアに住みたいというような場合は、各種条件を勘案し、根気よく探してみるのも一つの方法でしょう」
(文=Business Journal編集部、協力=姫野秀喜/姫屋不動産コンサルティング代表)
提供元・Business Journal
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