私の大胆予想としては岸田氏は北朝鮮に行くのではないか、そんな気がするのです。少なくともバイデン氏にその仁義を切ったということ、すでに水面下での調整が進んでいる可能性が高いことから夏前に訪朝はあり得ると思います。なのでもちろん訪米後の解散総選挙などみじんも思っていないと思います。
ただ、北朝鮮に行ってどんなやり取りをするのか、そこが難しいところだし、私には想像がつかないのです。拉致被害者の件は金正恩氏は直接的には知らないわけで当事者でもなかった手前、それだけを主題にするわけにはいきません。では弾道ミサイルの発射実験を止めろと言いに行くのでしょうか?それもおかしな気がします。そもそも訪朝の可能性が生まれたのは金与正氏の微妙なニュアンスの発言からでした。そして能登半島の地震に見舞い電報を送ったのは驚きでありました。日本と韓国との関係分断作戦ではないか、という見方もありました。ここは慎重な考察が必要かと思います。ボトムラインは「コミュニケーションは良いこと」なのでその点は評価します。
ところでアメリカの大統領選挙ですが、なんとなくですが、トランプ旋風の風が弱まってきたように感じるのです。裁判を抱え込み、司法費用のやりくりに頭を痛めながらも強気一辺倒で臨んできたトランプ氏は厭世観すらある現在のアメリカに突風を吹かせることを狙っているわけですが、その風は心地よい風ではないということを国民が感じてきたのではないか、つまり夢から覚めて現実を見始めたのではないかという気がします。どん底から這い上がり勝利を勝ち取るというのはアメリカのドラマ仕立ての様で聞こえは良いのですが、今回のシナリオはあまりにも賛否が多く、刺激が大きすぎるでしょう。トランプ氏が仮に大統領になっても彼が口にしている公約達成はどれもこれも相当難しいということを国民が今認識しつつある、これが選挙を6か月後に控えたアメリカの現状ではないか、という気がします。
仮にこの予想が当たるなら弱い者同士の傷の舐めあいといわれた岸田氏とバイデン氏ですが、案外、秋には両名とも笑っている可能性はないわけではなさそうです。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年4月12日の記事より転載させていただきました。
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