■日本共産党は「事実です」

21日、記者は該当の日本共産党委員会に電話にて取材を打診。びゅうさんの話に聞いた内容を伝え、事実の確認をしたところ、担当者からは「事実でございます」との回答が得られた。

なお、看板を設置した背景については「個人の敷地であると分からず、設置してしまいました」と、説明している。

連絡を受けて数時間足らずで看板を撤去したのも事実のようだが、土地の所有者(びゅうさん)に対する謝罪、また撤去前・撤去後の連絡の有無について尋ねたところ担当者は言葉を濁し、いずれも明確な回答が得られなかった。

なお、多くの市区町村では今回のような「敷地内(塀含む)に無断で政治活動のポスターを貼られてしまった」ケースについて、「公職選挙法では無承諾で貼られたポスターを家の所有者が自分ではがしてもよいと定められています。ただし、選挙管理委員会のほうでははがすことができないこととなっています」と説明している。

その際、家族の誰かが「承諾していないか」を確かめるのが重要となるそうだ。また勝手に貼られたとは言え、法律論的には剥がしたポスターにも財産権の問題が絡んでくるため、処分などせず、陣営に連絡して引き取りに来てもらうのがベターだと言う。

自宅の敷地に無許可で立てられた看板、その正体が「酷すぎる」と物議 有権者からは怒りの声が…
(画像=『Sirabee』より引用)

今回の日本共産党の一連の対応をまとめると、(知らなかったとは言え)個人の敷地に勝手に入って選挙ポスターの看板を設置し、指摘を受けた際には謝罪をせず、さらには「個人の敷地」と判明した場所に再度勝手に入り込み、一言の挨拶もなく看板を撤去していった…という行動をとった可能性が非常に高い。

人間誰しも失敗をするものだが、迷惑をかけた相手にどのような姿勢で向き合うかが何よりも大切である。果たして日本共産党の対応は、有権者からどのように映るのだろうか。