残暑厳しい中にも秋の訪れを感じる9月中旬。新規穴釣りポイントの開拓をするため、三重県四日市市の鈴鹿川河口にカサゴを求めて釣行した。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
鈴鹿川河口でカサゴ釣り
当日の潮汐は中潮。海は若干の濁りが入っており、2m先が見通せるほど。満潮からの下げ潮を狙って午前9時から穴釣りを始めた。
鈴鹿川河口の北側には300mの砂浜が広がり、その奥に1000mにおよぶ防波堤が並ぶ。波打ち際には四角すいの形状をした直径1.5mの波消ブロックが重なり、根魚を狙うには絶好のポイントとなる。キス釣りのポイント開拓時に見つけたので、急ごしらえの装備だが調査してみることとした。
穴釣り仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
ポイントは砂浜の防波堤
まずテトラの隙間に仕掛けを落として水深を測定。結果は、防波堤手前が2m、波打ち際が3m。経験上、穴釣りは水深0.5mあれば十分釣ることができるので、深さとしては問題ない。早速仕掛けを投入してアタリを探った。
日中の根魚は基本的に巣穴の奥で身を潜めている。夏は活性も下がり難易度は高い。水深2.5mから3mを基準に深場を重点的に探る。
テトラ堤の穴を狙う(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
15cm本命カサゴ登場
するとサオ先にわずかな重みが。一口でエサを丸のみにしたくわえ込むアタリだ。サオをゆっくり持ち上げて聞きアワセする。
すると早速ヒット。海底に向かって瞬間的に走る引きは、ロケット花火のように素早い根魚の泳ぎだ。根に潜られると回収は困難なので、ドラグ最大で一気に巻き上げて勝負を決めた。釣れたのは15cmのカサゴ。茶褐色の体表に白斑点が映える濃色個体で貫禄がある。
普段浅瀬に生息する個体によく見られる特徴で、どうやらここを根城にしている模様。周辺では磯津漁港や箕田テトラ帯でも釣れているので、カサゴの新たな生息地を確認することができた。
15cmのカサゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)