すなわち貧しさとは、「あらゆる行動に余計な時間が取られてしまい、日々を必死に生きることに一日の時間を使うしかなくなる」ということなのだ。

貧しさを回避する方法

一度でも貧しくなると時間を失い、時間がないから将来の発展性につながる自分への投資が難しくなる。ではどうすれば貧しさを回避することができるのだろうか?その答えは徹底的に「知識やスキル」に投資することだ。

自分自身、元々貧しかったのだが、学生時代からサラリーマン時代まで一貫してやっていたのは「知識やスキルへの投資」である。やったことは図書館にこもって本を読んで勉強し、ネットを使って先人の知恵を学ぶ活動である。そして空き時間はすべて自分の人生を豊かにすることに投資し、そこで得られたわずかな生活改善や時給単価アップの資源を再投資し続けた。現在は貧乏ではなくなったが、それは何か一発ドカンと大当たりを引いたような変化ではなく、少しずつ緩慢な前進の積み重ねだったと思っている。

知識やスキルに投資すると何が起きるか? 結論、時間効率が高まるのだ。仕事について言えば、ハイスキルの仕事で時給が高まることで無理に残業やWワークをしなくても十分な給与を手にすることができる。

給与が高くなれば会社の近くに住んで通勤時間を減らしたり、食事の健康へ投資して日中のパフォーマンスを高められる。時短家電や家事代行サービスで時間を買い、そこで浮いた時間をさらに再投資できる。浮いた時間は時給を高める勉強に投資する。

これを繰り返すと、極限まで時短効果が積み上がり、まず時間持ちになり、そしてお金も増えて徐々に豊かな生活へと近づいていく。

ある程度豊かになれば、給与をすべて使い切らなくても生活がまわるようになっていく。そこで余剰資金を指数株への投資など資産運用に使うことで複利効果を得られるようにある。時間の経過とともに資産は少しずつ、だが着実に増えて経済的、精神的な余裕を得ることにつながるのだ。