■1973年:米アラバマ州フォークビル

 1973年10月17日、「町のすぐ外の野原にUFOが着陸した」とパニックに陥った女性から警察に通報があった。ジェフ・グリーンホー巡査が午後10時頃に女性のもとを訪れて着陸現場を案内してもらうと、周囲を見回った。

 女性はUFOが実際に着陸しただけでなく、エイリアンが森の中を走り回っていると必死に主張するのだった。

 グリーンホー巡査はUFOの話は置いておくとしても、不審者がうろついている可能性があると考えてしばらくこの一帯を車と徒歩で巡回することにした。

 そして巡査が暗闇の中、懐中電灯を照らしながら見回りをしていると、誰かが道路の脇に立っていたのだ。その人物をよく見ると、驚くべきことに普通の人間ではないこともわかった。頭にアンテナにようなものが付いており、身体はアルミホイルのような光沢のある物質で完全に覆われているように見えた。巡査は急いでカメラを手にして写真に撮った。

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(画像=「Mysterious Universe」の記事より,『TOCANA』より 引用)

「彼の頭と首は一体化しているように見えました。彼は本当に明るく輝いていて、ニッケルに水銀をこすりつけたような光沢があり、表面波ガラスと同じくらい滑らかでした。角度が異なれば、輝き方も異なりました。アルミホイルではなかったと思います」(グリーンホー巡査)

 このヒューマノイドは、かなり機械的な挙動で動いていることからほぼロボットであるという印象を与えるものであった。より近くから照らしてじっくり見てみたいと思った巡査は、停車中のクルマのヘッドライトを点けたのだが、光に驚いたのか、ヒューマノイドはパニックに陥ったように猛スピードで走り去ってしまった。すぐに巡査はクルマに乗り込んで後を追うも、その逃げ足は極めて早く、最終的に見失ってしまったのだ。

 ちなみに巡査はこの後、このヒューマノイド、つまりエイリアンの追跡劇を公言し、エイリアンが存在することを力説したのだが、世間からは嘲笑の対象となり、社会的信用を失い最終的には警察官の職を辞さねばならなくなったという気の毒な後日談もある。