ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は在職中の教皇としては2番目の高齢者だ。アルゼンチン出身のフランシスコ教皇(本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)は1936年12月17日生まれで、今年12月に88歳を迎える。

フランシスコ教皇より高齢教皇はレオ13世(本名ヴィンチェンツォ・ジョアッキー)で1903年7月20日生まれ、93歳で亡くなった。フランシスコ教皇がレオ13世を抜いて最年長教皇になるためには2030年5月7日まで在位しなければならない。ちなみに、‘空飛ぶ教皇’と呼ばれ、27年間の長期在位を誇ったヨハネ・パウロ2世は85歳の誕生日を迎える直前に死去している。

歴代2番目の高齢のローマ教皇フランシスコ(2024年10月17日、バチカンニュースから)

米大統領選が来月5日、実施されるが、米民主党で現職のバイデン大統領は高齢者でその職務履行能力を疑問視され、再選出馬を断念したばかりだ。バイデン氏は来月20日で82歳だ。フランシスコ教皇と比べると、6歳若いが、ホワイトハウスで激務をこなすには高齢過ぎると言われてきた。

フランシスコ教皇は生前退位を表明したベネディクト16世の後継者として第266代教皇に就任して既に11年が過ぎた。南米出身で明るい陽気な教皇として信者から親しまれているが、聖職者の未成年者への性的虐待問題の対応にこれまで多くのエネルギーを投資せざるを得なかった。

ローマ・カトリック教会総本山バチカンで2日から約4週間の日程で、教会の刷新、改革について話し合う世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会が開催中だ。シノドスの道は、イエスのように、共に耳を傾け、相談し、教会がより包括的で開かれたものとなることを意味する。フランシスコ教皇はアッシジの聖フランシスコ(1181~1226年)を尊重し、全ての人々は兄弟姉妹であり、風通しのいい教会を願ってきた。

チェコの著名な宗教社会学者トマーシュ・ハリク氏は「教会は病んでいる」と語ったが、教会が病んでいるのは今回が初めての事ではない。長い教会の歴史の中でさまざまな教会刷新を試みる出来事があった。