死の淵から生還した臨死体験者の多くが、死後の世界が存在することを指摘している。人間は生物として死を迎えても、肉体から離れた“霊魂”が人生の次のステージへと進んでいくことが示唆されているのだ。ではその“行き先”はどんなところなのか。
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■死後すぐさま“天国”か“地獄”か進路が決定される
人類は今日でも多様な文化や宗教を継承しているが、その多くの文化圏で人間が死後に向かう「天国」と「地獄」の概念が共有されている。とすれば、やはり天国と地獄は死後の普遍的な“行き先”ということになるのだろうか。
かつて、アメリカ最大級のソーシャル掲示板である「reddit」で死後の世界についての話が盛り上がったことがある。
ある投稿者は、かつて海で溺れた時に臨死体験を経験したと明かす。気を失ってからライフガードに救助されるまでの間、彼は“旅行”していたというのだ。
「この“旅行”で、私は善良な魂がどこに行くのか、そして運が尽きた魂はどこに送られるのかという智恵を授けられました」と書き込んでいる。つまり、死後すぐさま“天国”か“地獄”か、その進路が決定されるということだ。
「あなたが死ぬと2つのうちの1つが起こるので、あなたは自分が死んでいることを自覚するでしょう。光のトンネルのように見える進路に進むか、恐怖と暗闇のほかには何もない場所に置かれるかのどちらかです」
光のトンネルの先には、おそらく“天国”があり、恐怖と暗闇だけの場所がすなわち“地獄”ということになるだろうか。
「もちろん、本物のトンネルではありません。外から見ると、宇宙の中でゆっくりと動きまわる輝く紐のように見えます。内側を照らしている光は、より良い場所へと同じ方向に進んでいる善良な魂です」