今でも生鮮食品の食材や、子供用のオムツなどを購入するためにスーパーやドラッグストアへ行くのが基本だが、それ以外の突発的な買い物はすべてコンビニで買う。これは「自分はお金を持っている人物だ」という矮小でつまらない自慢をしたいのではない。時間効率を無視した節約はむしろ逆効果であるという合理的意思決定の重要性を説いた話だ。

確かにコンビニでは同じ商品でも、数十円、下手したら数百円高いことは自分もよく分かっている。USBケーブルや傘はかなり割高だ。だが、そんな少額の節約を何十回と繰り返し積み上げても人生は何も変わらない。仮に月3,000円割高になってしまったと仮定すると、年間で36,000円の節約になる。

だが、この規模の金額よりビジネスや資産運用で稼ぐ方がはるかに動くお金は大きいし、コンビニの利用で目に見えない時間や労力を買えている事実がある。そう考えると、過去に比べて高くなった自分の時間単価を少額の節約に使うのは「コスト負け」してしまうのだ。

合理的思考ができるビジネスマンほど自分の時給を常に意識しており、日中仕事に使える時間や体力など経営リソースをより付加価値の高いアロケーションをするのが常識だ。そう考えるとむしろ所得が増えた人ほど、価格より時間を買うためにコンビニの利用頻度は高まるのだ。

 

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