黒坂岳央です。
昨今、あちこちで節約術が取り上げられ、いずれもたくさんのアクセスを稼ぐ人気コンテンツになっている。発信者は違えど、必ずといっていいほど言われていることが「コンビニはスーパーやドラッグストアより割高。ついで買いも多く、近づくと貧乏になる。お金持ちほどケチでコンビニを使わない」という主張だ。
筆者はこの意見に疑問を感じる。個人的な見解を取り上げたい。
コンビニは時間を買う場所今どき、誰でも「スーパーやドラッグストアよりコンビニは割高」ということを知っている。その逆を求めてコンビニへ行く人は皆無だろう。割高であるにも関わらず、なぜコンビニにいくのか?その本質的理由は「コンビニは時間を買う場所」だからだ。
昼間、筆者の地元のコンビニへいくと建設業、農業に従事する人の姿を見かける。手元にはパンやおにぎりなどを抱えており、彼らはお昼ご飯を買いに来たと推測できる。パンもおにぎりもドラッグストアやスーパーの方が安い。なぜ彼らはコンビニに来たのか?その理由は時間を買っているからだ。
作業現場の最寄りがコンビニであり、支払もスマホ決済に対応していて店内も狭く、素早く目的買いをするにはコンビニ以上に適した店舗は存在しない。彼らは「情弱でコンビニが割高なことを知らずに来店した」のではなく、時間を買っているに過ぎないのだ。
だが、忙しい平日ならいざしらず、祝日ならこうした人達も割安な店で買い物をするだろう。要は自分のライフスタイルに応じた使い分けをしているに過ぎず、「情弱であること」が原因ではない。逆に忙しい平日に数十円の安さを求めて遠くのスーパーに行く方が時間、労力がかかるので「合理的思考ができない情弱」と言えるのではないだろうか。
所得増でコンビニの利用頻度も増加筆者は独立して所得が増加したことで、以前よりも圧倒的にコンビニの利用頻度が増えたと感じる。その逆に経済的に厳しい時はコンビニはATM利用やコピーなどサービス用途以外で使うことはなかった。