「決める」とは
「決める」とは「他の選択肢を手放す」ということです。例えば、A、B、C、D、という四つの選択肢があった場合、その中から「Aを選ぼう」とするのは、案外すぐにできます。しかし、それだけでなく「B、C、Dを完全に手放そう」という決め方をしようとすれば、躊躇が入ります。
それは無意識に「他の選択肢も残したままで一つを選ぶ」ことで安心感を得ようとしているからです。選んだ選択が駄目だと分かれば、すぐに別の選択に変えればいい、という融通性を持とうとします。ところが、この生き方が“私そのもの”から離れさせてしまいます。
「決める」ときはしっかりはっきり決める。「決める」とは、「100%の気持ちでそれをする」ことです。「100%」のためには他の選択肢を「完全に手放す」必要があります。これを日常生活の些細なことも含めて一つ一つの事柄に対して丁寧に実践し続けることができれば、私達は“私そのもの”に近づいていきます。なぜならば、本来、一つ一つの物事をしっかり「決めている」からです。
「今から何をするか?」を、本当は「完全に決めて」います。“私そのもの”になるとは、その「完全に決めている答え」の通りに生きる、ということなのです。そして“私そのもの”になれた時、私達の内側から永続的なエネルギーが湧き続けるようになります。
そのために具体的にどうすればいいかについては、最も簡単な方法を次回、解説します。(ITSUDATSU・黒澤伶)
提供元・BCN+R
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