【理屈を超えたモチベーションの正体・2】モチベーションを「エネルギー」として捉えた場合、エネルギーには2種類あることを前回、ご紹介しました。「反応エネルギー」「真エネルギー」です。どちらも大切なエネルギーです。しかし、反応エネルギーは基本、一時的なものです。つまりそのエネルギーは使ってしまうと枯渇します。それに対して、真エネルギーは永続的なものです。ずっと湧き続けるもの、といっても良いでしょう。どのようにすれば、真エネルギーを得ることができるでしょうか?

永続的エネルギーを呼び覚ますには
(画像=『BCN+R』より 引用)

まずは結論

 この問いについて、まず答え(結論)から述べたいと思います。答えは、「“私そのもの”」です。意味の取りづらい答えかもしれませんが、これ以上の表現が思いつきません。ですので、この答えについて解説します。

 “私そのもの”であれば、ほぼ無尽蔵にエネルギーが湧いてきます。頑張らなくても自然にです。それはまるで、毎日太陽が昇ってエネルギーを与えてくれているのと同じようなものです。つまり、自分自身の内側に太陽が在り続けているイメージです。

“私そのもの”とは

 では、“私そのもの”とはどのような状態でしょうか。逆にいえば、普段は“私そのもの”ではない、ということでしょうか。答えは、「はい、その通り」です。日常生活で“私そのもの”として生きている瞬間はほとんどありません。それよりも「外部環境」や「外部からの刺激」によって、多かれ少なかれ右往左往しながら、そして揺らされながら生きています。

 例えば、ネットなどから何らかの情報が入ります。その情報そのものは忘れてしまったとしても、潜在意識の中でそれらはしばらく残ります。すると、その影響を直に受けた行動をとります。それは自分の意思で動いているようです。また、ラーメンの宣伝をチラリと見ただけで、ランチでラーメンを食べたくなる、というのも同様です。

 ネットや宣伝だけではありません。ニュースや周りにいる人からの一言や、たまたま出会った出来事や体験などから、常に何かを自身にインプットし、反射的・反応的に動きます。もちろん現実世界に生きている以上、周りからの刺激に晒されるというのは当然のことですし、拒絶もできません。する必要もありません。

 大切なのは、そういった刺激に対して「反射的・反応的」に動くのではなく(何も考えず、流されるように動くのではなく)、しっかり「対応する」こと。自分の意思で動くことです。

 自分に何をインプットしてもOK。ただ、アウトプットはしっかり自分の意思で「決めること」です。本当の自分の意思で決めている状態、これが“私そのもの”です。