ブラジルには世界最大の日系人社会があり、その人口は約200万人と推定されています。なかでもサンパウロ市は最多で、筆者などは、道行く人に東洋人が多いせいか、海外にいるということを忘れてしまうことがよくあります。
日系人人口が多いだけではなく、日本ブーム効果も相まって、この町では、すでに日本食レストランや日本食材スーパーなどがあるのは当たり前になっています。それだけではなく、いつも何かしら話題となる新しい食文化が入ってきているのが面白い!
食事系が一通り出きった感があるのか、最近は和菓子に注目がいっているようです!数年前には決して一般受けしなかった小豆餡を使った和スイーツが、ブラジル人好みにリメイクされ、非日系ブラジル人の間でも人気上昇中!今回は、サンパウロで人気の和スイーツとお店を紹介したいと思います。
1. たい焼き
魚のかたちのせいで注目を浴びるようになったのかどうかは分かりませんが、たい焼きがあちらこちらで見かけるようになりました。中身は、小豆餡の他に、カスタードクリーム、キャラメル・クリーム、ヌテラなどブラジル人に馴染みのあるクリーム入りのものも用意しています。
おすすめのたい焼きが買える店がありますので、ご紹介いたします。
1. カザ・ブエノ(Casa Bueno)
リベルダージ地区の日本人街の目抜き通りにある日本食材スーパー、カザ・ブエノで販売されているたい焼き。Lady Maryというカフェのたい焼きです。2個入って9.80レアル(約280円)。日本みたいに餡がたっぷり、ではありませんが、皮の甘さ加減が適度なところが気に入っていて、よく購入します。不思議なことに中身は餡よりも、ヌテラとの相性が抜群。
【カザ・ブエノ(Casa Bueno)】
- 住所: R. Galvão Bueno, 48 - Liberdade, São Paulo
- 営業時間:8:00~19:45
- 定休日:無休
2. ハイ・ケーキ(Hi Keki)
日本ではなく海外発祥のたい焼きアイスがリベルダージ地区でも食べられます。これはどういうものかというと、たい焼きの皮をコーン代わりに使用したアイスクリームで、1つ23レアル(約660円)。とても可愛いですが、超甘そう!な印象。
たい焼き皮+小豆餡/ヌテラ/いちごジャム+ソフトクリーム+ポッキーなどのトッピングができます。
全部食べきれるか自信はありませんが、購買意欲はそそられます。
ハイ・ケーキ(Hi Keki)
- 住所:R. Galvão Bueno, 40 - 4 andar - Liberdade, São Paulo
- 営業時間:10:00~18:00(火~金)/11:00~18:00(土・日)
- 定休日:月
2. どら焼き
ブラジルで餡パンが受けないのは、餡のせいだと思っていましたが、なぜかどら焼きは定着しています。この国では「パンケーキを2枚重ねた間に小豆あんが入っているお菓子」と紹介されており、どら焼きの皮はパンケーキ!なのだそうです。この説明が人気の理由なのかもしれません。もちろん餡が苦手な人向けのオプションとして、チョコレートやカスタードクリーム入りなどもあります。
どら焼きの美味しい店
今やどら焼きは、和食レストランのデザートだったり、日本スタイルのケーキ屋のメニューの1つだったりして、日本のスイーツという地位を固めています。中でもヴィラ・マリアナ地区にある「なな屋」さんのどら焼きは、皮ふっくら、餡たっぷり、なのでお気に入り(1個13レアル(約370円)。
なな屋は、和菓子と洋菓子の両方を扱うケーキ屋で、洋菓子のケーキも日本風。閑静な住宅街の中にあります。テイクアウトとイートインの両方が可能。オーナーのパティシエは、日本で和菓子の修行もしてきており、海外によくある「もどき」ではありません。ブラジルではなかなかお目にかかれない美味しい餡が食べられる店です。「あんみつ」も試してみましたが、寒天、餡、白玉、どれもちょうどいい塩梅で、こちらもおすすめ。
【なな屋(Nanaya)】
- 住所:R. Pelotas, 596 - Vila Mariana, São Paulo
- 営業時間: 11:00~18:00(火~土)、11:00~17:00(日曜)
- 定休日:月