送られてきたメールは疑ってかかり、必ず“ひと手間”をかける
――フィッシング詐欺であれば、URLを踏ませる形が多いかと思いますが、ヤマト運輸の場合であれば電話番号が記載されていて、再配達を依頼しようと考えてしまうケースもあるようです。騙されないために心がけるべきポイントはありますか。
「フィッシング詐欺の場合と同じで、メールに書かれている文面を信用しないことです。対策も同様で、転送ボタンを押すなどしてメールアドレスを確認することがひとつ。それから、通常は不在配達であれば必ず不在票がポストに入っていますので、それを確認するようにしたほうがいいでしょう」
――ヤマト運輸の詐欺メールでは、本物のメール文面がコピーされ、過去に使われた追跡番号などが記載されているということで、疑いを持たずに信じてしまうということもありそうです。
「ネット通販などで買い物をした場合、通販サイトで追跡番号を確認し、ヤマト運輸などの公式サイトで番号を検索する、という作業を面倒くさがらずに行うべきです。意外と詐欺被害に遭うのは、よくヤマト運輸を利用している方です。ヤマト運輸の会員登録をしていて、配達情報がメールで届くように設定していると、信用しやすいのだと思います。しかし、メールが届いたとしても、常に自分で公式サイトやアプリを開いて確認する、という作業を習慣づけてほしいと思います」
面倒ではあるが、精巧になっている詐欺に騙されないためには、常にワンクッション入れて、自分で公式サイトを開いて確認するという作業がカギになる。
(文=Business Journal編集部、協力=京師美佳/防犯アドバイザー)
提供元・Business Journal
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