東京Vの前線には、昨年プレーオフ決勝でのゴールなどでチームを昇格に導いたFW染野唯月をはじめJ1昇格に貢献した選手も複数存在しているが、その中で木村は開幕から定位置を確保。ここまでチームトップの10ゴールと自身初の2桁得点をマークし、チーム躍進の立役者となっている。前線で起点となれるフィジカルの強さと決定力の高さが大きな武器。背後への抜け出しや強烈なミドルシュートなど、ゴールパターンも多彩だ。

京都の前線は、夏に期限付きで加入したFWラファエル・エリアスの存在もあり後半戦は明らかに攻撃力が増した。FW原大智やFW豊川雄太も健在であることから、今冬所属する選手たちに移籍の動きがなければ、木村が戻ったとしても激しいポジション争いが待っている。しかし、現時点では今季京都で活躍する選手と比べても遜色ないゴール数を挙げている。期限付きで獲得している選手の多い東京Vからすれば、木村はこのままチームに迎えたい選手の1人だろうが、京都にとってもその成長ぶりが今のチームにどのような効果をもたらすのか見てみたいところ。攻撃陣のさらなる活性化のためにも、帰還が待ち望まれる選手であることは間違いない。