山田楓喜(左)若原智哉(中)木村勇大(右)写真:Getty Images

シーズン終盤を迎えている2024明治安田J1リーグ。優勝や残留をめぐり熾烈な争いが繰り広げられるなか、1試合未消化のある京都サンガは暫定で17位につけている。今季中盤までは、一時降格圏に沈むなど先行きに不安もあった。しかし、夏の補強を経てチームは上昇気流に乗り、後半戦に入ってからは3度の連勝などで勝ち点を伸ばしている。

それでも、降格圏から勝ち点差6と余裕はない。残り試合数を考えれば逆転を許してしまう可能性も十分にある。さらに言えば、仮に今季残留を果たしたとしても、このままいけば2022シーズンのJ1復帰から3シーズン連続となる2桁順位で終える可能性が高い。

残りのシーズン、まずは残留を確定させることが第一になる。その上で来季以降に上位進出を果たすためには、今夏の新戦力も含め既存戦力の維持と冬にさらなる戦力アップを図る必要があるだろう。

そこで注目なのが、現在期限付き移籍している選手たちの去就。移籍先で大きな存在感を示す選手も複数出ていることから、彼らのチーム復帰が叶えば他クラブから新たに選手を獲得する以上の効果を得られることも想像に難くない。ここでは、そんな帰還が望まれる期限付き移籍中の選手たちを3名紹介していく。

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山田楓喜 写真:Getty Images

山田楓喜(東京ヴェルディ)

今季16年ぶりにJ1を戦う東京ヴェルディで開幕を迎えたMF山田楓喜。ここまで躍進を見せるチームの主力として欠かせない存在となっている。また、AFC U-23アジアカップやパリ五輪への出場も果たし自身にとっても大きな飛躍の年となっている。

今季特に注目を集めているのがその左足の精度。開幕戦で横浜F・マリノスを相手に美しい直接フリーキックで先制点をもたらすと、以降も同様の状況でゴールをマーク。ゴール以外でも質の高いボール供給からチャンスを作り出している。U-23アジアカップでは、後半アディショナルに左足の一振りでゴールを奪い日本の優勝に貢献するなど存在感を発揮。五輪本大会を含め、大舞台でも高いパフォーマンスを見せられると証明して見せた。