大人しいイヌの飼い主なら、出来ればリードで繋がずに散歩させて上げたいと考えるでしょう。
しかし、人間とイヌの移動力にはかなり差があるため、なるべく飼い主のそばにいようとする大人しいイヌでも、何か夢中になるものを見つけたら遠く離れてしまいトラブルが起きる可能性はあります。
そこでアメリカの企業「Heel」は、イヌが飼い主との距離を適切に維持できる、世界初のイヌ用バーチャルリードを開発しました。
このバーチャルリードは、紐で繋ぐのではなく、首輪から発生する振動や静電気によって飼い主から離れていることを愛犬に教えることで、彼らが遠くへ行かないよう制御できる優れものです。
ただ、どうしても「デスゲーム」系の映画や漫画に登場する”あのアイテム”が、脳裏をよぎってしまいます。
実際の使い心地は、イヌたちにとってどうなのでしょうか?
目次
- どこかデスゲームのアイテムを連想させる「イヌ用バーチャルリード」
- 振動・静電気ショックでイヌの行動を制限するバーチャルリード
どこかデスゲームのアイテムを連想させる「イヌ用バーチャルリード」
登場人物が死を伴う危険なゲームに巻き込まれる「デスゲーム」は、フィクション作品におけるジャンルの1つです。
そうした作品の中では、登場人物にゲームを強要するため、一定の距離以上離れたり、ルールに反する行動を取ったりすると爆発する首輪が登場します。
例えば、1999年に発行された小説『バトル・ロワイヤル』でも、爆弾が取り付けられた首輪が登場し、禁止エリアに入らないようゲーム参加者の行動を制限しています。
もちろん、現実世界で「爆弾付き首輪」は存在すべきではありませんが、自発的に特定のエリア内に留まりたいと考えた場合、爆弾以外の機能はかなり有用かもしれません。
そこでアメリカのHeel社が、愛犬にもっと自由を与えたいという考えから開発したのが、イヌたちの移動エリアを制限する首輪「Heel Virtual Dog Leash」です。