2024年春闘の平均賃上げ率は5.17%となり、23年を大きく上回りました。東証プライム上場企業では86.8%が新入社員の初任給を引き上げ、前年の70.7%から増加しています。一方で、30代後半から50代前半の賃金は伸び悩んでおり、大企業では特に低下しています。
賃金、若手重視の配分強まる 「初任給上げ」8割超で最多Sh58
2番目に多かったのが「20〜30代のベア・定期昇給引き上げ」で55.7%。一方、柔軟な働き方や労働環境の整備に対する企業の意欲は相対的に下がっている可能性も。 pic.twitter.com/uS3Z0mjEao
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 9, 2024
しかし、新卒社員の初任給アップは彼らにメリットですが、中堅社員のモチベーション低下や離職を招くリスクがあります。特に大企業では若手の賃金が増加する一方で、中堅層の賃金は減少しており、不公平感が高まっています。
企業は人件費を抑えつつ若手を優遇しており、中堅社員のモチベーション低下と離職率の上昇が懸念されています。労働力人口は減少が見込まれ、企業は人材確保が一層困難になる見通しです。
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いままで賃上げできなかったのはなんだったのかという疑問の声が多く聞かれます。
じゃあ何すか?今まで会社が苦しいから賃上げできないって言ってたのは嘘だったってことスか? pic.twitter.com/G29dYfmrkV
— ポンデべッキオ (@pondebekkio) June 3, 2024
やる気も能力もある若手に正当な対価を払うのは当たり前ですが、今回の賃上げはそれを反映したものなのでしょうか。
「賃金革命」「初任給40万円ショック」とか騒がれてるけど、やる気も能力もある若手に正当な対価を払うのは当たり前だろ。
それより、やる気も能力もないおっさんが高給を得てクビにもならず、初任給がどこも横並び、かつこの25年ほどずっと横ばい、っていう事実のほうがよっぽどショックだわ。 pic.twitter.com/yG1NhNpBVd
— 新田 龍 (@nittaryo) May 8, 2018
しかし、初任給を上げた分、中堅社員にしわ寄せがいく会社も多いようです。
これ結構深刻で、
初任給を上げないと新卒を取れない↓人手不足で優秀な新卒はもっと上位の会社に入社↓能力の低い高給の新卒爆誕↓中堅社員戦意喪失で退職
の負のループが起きてる。中堅社員の給料を上げれない会社は、いま無理に新卒を取らないほうがいい。
>初任給が急騰、大卒5.68%上昇 pic.twitter.com/CJtniDg2T8
— お侍さん (@ZanEngineer) June 3, 2024