そのためボルトを上手く利用するなら、味方の兵士を危険にさらすことなく、戦場を把握できるようです。

そして、このドローンを攻撃に利用したモデルが、「ボルトM(Bolt-M)」です。

Anduril Industries社が公開したボルトMによるデモンストレーションは、見る人に「新たな戦争の始まり」を感じさせるほど、恐ろしいものです。

爆弾ドローン「ボルトM」が兵士や車両をピンポイントに攻撃する

Anduril Industries社が発表したもう1つのモデル「ボルトM(Bolt-M)」は、機体としてはボルトMとほぼ同一です。

ただし、最大3ポンド(約1.4kg)の弾薬を抱えることができ、敵の兵士や車両などを攻撃することができます。

つまり爆弾ドローンとして敵に突撃し、オペレーターはリスクを冒すことなく正確に攻撃することができるのです。

公開されている動画は、その恐ろしさを示しています。

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急降下し車上で爆発。広範囲を破壊する / Credit:Anduril Industries(YouTube)_Introducing: Bolt & Bolt-M(2024)

ターゲットをロックオンしたボルトMは上空から急降下

敵車両の上で弾薬を爆発させ、ボルトMの機体もろとも砕け散りました。

そして爆発と同時に無数の破片が車両へと降り注ぎ、ターゲットは大破します。

たった1機の小型ドローンにこれほどの攻撃が可能であること考えると、これらを大量に用いた戦争は、これまでとは様々な点で異なってくるでしょう。

通常のドローンより重量が増加したボルトMですが、それでも40分間の飛行が可能であり、かなり遠距離からの攻撃も可能なようです。

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コントローラーによる簡単な指示で追跡・攻撃が可能 / Credit:Anduril Industries(YouTube)_Introducing: Bolt & Bolt-M(2024)