小型ドローンといえば、一般人でも気軽にアプローチできる便利な技術として近年広まっています。

多くの人が、動画撮影、農業、警備、被災地調査などのために用いてきたのです。

一方で、このようなドローンが「戦争のための便利な道具」として利用され始めています。

最近、アメリカの軍事企業「Anduril Industries」が発表した新しいドローンは、まさに戦争の在り方が変わることを示唆しています。

彼らが公開した動画では、爆弾ドローンとなった「Bolt-M」が、敵軍の車めがけて急降下し、強力な爆撃を加える様子が映し出されています。

目次

  • 戦争用ドローン「ボルト」
  • 爆弾ドローン「ボルトM」が兵士や車両をピンポイントに攻撃する

戦争用ドローン「ボルト」

Anduril Industries社は、新しいドローン「ボルト(Bolt)」を開発・発表しました。

これは趣味や一般的な仕事に用いられるものではありません。

戦争に特化した小型ドローンです。

このボルトは、情報収集、監視、偵察、捜索救助を目的に開発されており、オペレーターの操作によって戦場を飛行します。

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戦争のために開発された「ボルト」シリーズ / Credit:Anduril Industries(YouTube)_Introducing: Bolt & Bolt-M(2024)

実際、ロシアとウクライナの戦争が示すように、現代の戦争には多くのドローンが使用されており、戦局を優位に導くためにはドローンを上手く利用することが必須になっています。

そのような需要を満たすドローン「ボルト」は、重量2.4kgでバックパックにすっぽりと収まるサイズです。

どんな場所でも5分以内に簡単に展開できるため、兵士たちが持ち運ぶのに向いています。

また飛行時間は45分と長く、20kmもの距離を飛行できます。

さらに基本的な手動操作とは別に、搭載されたAIによる自律機能を備えており、遮蔽物があったとしてもターゲットを追尾することが可能です。