(本記事は、技術評論社編集部の著書『かんたん スマホ決済 入門ガイド』=技術評論社、2019年9月26日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

自分の生活環境で使える決済アプリを確認しよう

非接触型対応か端末を確認しましょう

コード決済アプリが数多く提供されていますが、自分の生活に合ったサービスを使用するのがお得への第一歩です。

ここでは、自分がよく足を運ぶチェーン店において、どの決済アプリが使えるのか確認してみましょう。

その前に確認したいのが、使用しているスマートフォンの機能です。「おサイフケータイ」機能(フェリカ:FeliCa)が搭載されているか否かで、利用できるアプリや場所が異なります。

iPhoneユーザーであれば、自分の端末がiPhone 6以前のモデルなのか、それともiPhone 7以降のモデルなのかを確認しましょう。

アンドロイド利用者であれば、自分の端末におサイフケータイ機能があるか否かを確認しましょう。

キャリアで購入したスマートフォンならおサイフケータイに対応していることが多いのですが、SIMフリーのスマートフォンではその機能が使えないことが多い傾向にあります。

家電を買いたいときはペイペイがおすすめ

自分の利用している端末が非接触型決済を使えるのかを確認したら、事前によく行くお店がどの決済アプリに対応しているのか確認しておきましょう。

端末の機能に左右されないうえに、利用できる店舗が多く、なおかつポイント還元キャンペーンの多いPayPay(ペイペイ)やLINEPay(ペイ)は、インストールしておいても無駄ではないといえます。LINEペイは現金によるチャージもできるので、使いすぎてしまうのではないかと心配な人におすすめです。

コンビニエンスストアでの買い物頻度が高いのであれば、コード決済は必須です。

また、家電や電子機器など、金額の高い大きな買い物をするときは、ペイペイかLINEペイのポイント還元キャンペーンを待って、それに合わせて購入するのがおすすめ。

キャンペーン内容はその時々によって変わりますが、普段の買い物よりもお得に購入できます。そのときにアプリと紐づけるクレジットカードを還元度の高いものにすると、さらなるポイント還元を狙えます。

コンビニエンスストアや家電量販店では利用できる決済アプリの種類が多いですが、スーパーマーケットやカフェ、ファストフード店では、まだ広く普及しているとはいえません。

組み合わせによってはもっとお得に買い物できる

スーパーマーケットでの買い物が多いのであれば、コード決済ではなく、リクルートカードやOMCカードといった、ポイントの還元度が高いクレジットカードを活用するのがおすすめです。

さらに、店独自のポイントカードと併用すれば、ポイントをダブルで受け取れます。

また、スターバックスコーヒーやタリーズコーヒーなどのチェーン店カフェを利用する機会が多い人は、前払いとなる店独自のプリペイドカード「スターバックスカード」や「タリーズカード」をつくるのがおすすめ。その店舗を利用する分には交通系電子マネーや流通系電子マネーよりも特典が大きく得できます。

自分がよく足を運ぶ店がコード決済に対応しているか否かを確認できたら、クレジットカードとのコード決済の組み合わせを考えてみましょう。

ペイペイはYahoo!JAPANカードと組み合わせると、買い物時に毎回、購入金額の3%分のポイントが還元され、よりお得な買い物ができるのです(3章参照) 。

アプリを使ったおもなスマホ決済サービス一覧

自分の生活に合ったスマホ決済を利用する

キャッシュス決済の中でも、スマホのアプリを利用した、いわゆるスマホ決済が特に話題です。スマホ決済は、2016年以降増え続け、現在約30種類のスマホ決済が展開されています。サービスを提供している会社は、楽天やLINEなどのIT企業をはじめ、ゆうちょ、 みずほなどの銀行系企業、ファミリーマートやアマゾンなどの流通系企業と多岐にわたり、今後さらに増えていくでしょう。

スマホ決済は、端末にアプリをダウンロードし、銀行口座やクレジットカードを登録するだけで利用できます。現在、クレジットカードと比べると対応店舗に限りがありますが、導入コストの低さなどから、将来的に多くの店舗で利用できるようになるでしょう。

スマホ決済のひとつ、20%還元という還元率の高いキャンペーンを開催したことで有名なPayPayは、ソフトバンクとヤフーが共同で打ち出したサービスです。多くのコンビニで利用でき、お得なキャンペーンを次々開催しているため、 誰でも手軽に得できます。

スマホユーザーにとって身近なアプリであるLINEを利用したスマホ決済、LINE Payは普段使っているLINEアプリに銀行口座を登録しチャージするだけで利用できるため、スマホ決済を始めるにあたって手間が少なくてすみます。また、LINEペイカードを使うと、国内外のJCB加盟店で利用できるようになるため、利用の幅が大きく広がります。

同じく、コード決済以外の決済方法を選択できるスマホ決済として、メルペイがあります。メルペイはiD決済に対応しているため、フェリカ対応のiPhoneや、おサイフケータイ対応のスマホなら、わざわざコードを表示しなくても支払えるのです。
 

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技術評論社編集部(ぎじゅつひょうろんしゃへんしゅうぶ)

提供元・ZUU online library

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