新しいトレンドが登場しにくい状況が続いている日本のカジュアルウオッチ市場。そんななかでも、海外では自社のオンラインショップでの直販を主軸とする新たなビジネスモデルが定着し、魅力的な新興の時計ブランドがいくつも誕生している。
この連載記事では編集部の船平が日本未上陸の時計ブランドのなかから、気になるブランドを独自に厳選。実機を取り寄せてその実力と魅力を紹介していく。
今回取り上げたのはアメリカ西海岸、ロサンゼルスを拠点とする“ブレモア(BREMOIR)”。代表モデルであるザ・レキシントンを実機レビューしてみた。
【ブレモア(BREMOIR)について】
パトリック・ブレマーによって設立。アメリカ西海岸のロサンゼルスに拠点を置く、日本未上陸の新鋭時計ブランド。アメリカ国内の労働者や異国の地からの移住者が集まり、急激な繁栄を見せていた1920年代から30年代のニューヨークから時計のコンセプトやデザインのインスピレーションを得ており、当時、流行したアール・デコのデザインを取り入れたコレクションを展開している。
【今回の実機レビューモデル】
ブレモア(BREMOIR)
ザ レキシントン タキシード
ブレモアのファーストコレクション。3段のステップベゼル、三角形の夜光マーカーとミニッツマーカーなど、アール・デコ建築の傑作として知られるクライスラービル(ニューヨークマンハッタンのシンボル的存在)からインスパイアされた意匠が特徴。ほかとはひと味違う、独自のアメリカンクラシックスタイルを生み出している。
■素材:ステンレススチール(サファイアクリスタル風防)
■ケース径:39mm、ラグの上下幅約48mm、厚さ10.7mm、ラグ幅20mm
■防水性能:50m防水
■駆動方式:自動巻き(STP 1-11)
■価格:985ドル(約13万円)