カンテは小柄なMFのお手本

この試合、フランスのMFエンゴロ・カンテ(アル・イテハド)は冴え渡っていた。身長169cm、体重68kgと平均的な日本人とほとんど変わらない体格で、33歳とベテランの領域に達していながら、高いアジリティを維持しておりプレーの嗅覚が鋭い。

重要な局面でいたるところに顔を出して、攻守においてフランスのゲームの軸となっていた。これぞ「ボックストゥボックス・ミッドフィールダー(攻守に幅広く動く運動量豊富なMF)」だ。

小柄ながら、大男たちが体をぶつけ合って戦うイングランドのプレミアリーグでチェルシー(2016-2023)のMFとして長年プレーした実力は伊達ではない。