精神科医やメンタル系の発信者が提唱する朝散歩についても、デラさんは自分に合った方法を見つけることの重要性を強調します。「太陽を浴びるとセロトニンが分泌され、心が安定する」といった話はよく聞きますが、デラさん自身は夜型であり、夜に執筆するほうがはかどると言います。

「うつ病の人の活動エネルギーが100だとすると、消費エネルギーは1万にもなるイメージです。朝散歩で活動エネルギーを増やしても効果は薄いです。まずは消費エネルギーを減らすことが大事です。」(デラさん)

自殺未遂で死に切れなかった4年前、うつの底にいたデラさんは「いったん死んだ自分だから、残りの人生は“おまけ”」だと言います。

うつから抜け出すための思考法や生活習慣について、経験者だからこそのリアルな視点で書かれた本書は、多くの人に生きるヒントを提供します。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)