これにより、糸状の繊維は自重の80倍以上の重さを持ち上げることに成功しています。
こちらは固化した糸状繊維がメスを持ち上げる様子です。
実証テストではメスの他、鉄のボルトやガラス容器、木のブロックなどを高さ約12センチの距離から持ち上げることに成功しています。
また糸状繊維の太さは針の穴に応じて様々に変更でき、実験ではヒトの髪の毛ほどの細さ〜最大0.5ミリメートル幅まで対応できることがわかりました。
研究者によると、糸状繊維の強度はまだ本物のクモ糸の強度よりも約1000倍ほど弱く、現段階では何らかの役に立つ実用化も不可能とのことです。
それでもチームはウェブシューターを再現する動作原理の開発において、大いなる一歩を踏み出しました。
あとは今後の研究によって、糸状繊維の強化や接着距離の改良をどんどん進めていくことです。
その暁にはスパイダーマンのウェブシューターと同等の技術レベルが達成できるかもしれません。
そうなれば、未来の世界ではウェブシューターがレスキュー隊の標準装備になり、スパイダーマン顔負けの活躍をしているかもしれません。
全ての画像を見る
参考文献
Inspired by Spider-Man, a Lab Recreates Web-Slinging Technology
https://now.tufts.edu/2024/10/10/inspired-spider-man-lab-recreates-web-slinging-technology
Spider-Man slinging gets real: Lab’s web silk fiber shooter lifts 80x its own weight
https://interestingengineering.com/innovation/spider-man-slinging-gets-real