講演の仕事があって沖縄の那覇に来ています。東京が急激に寒くなったタイミングでの暖かい沖縄の気候と抜けるような青空はまさにパラダイスです。水着も持ってきて良かったです。

温暖な気候と素晴らしい自然が魅力の沖縄ですが、いつも残念に思っているのがお酒とお食事です。

コーレーグスをたっぷり入れて食べる沖縄そばやゴーヤチャンプルといった名物料理は大好きです。でも、敢えて沖縄までわざわざ食べに来たいを思えるような味に出会ったことはありませんでした。ゴーヤチャンプルは東京の沖縄料理店や自分で作っても充分満足ですし、沖縄そばは東京にいればラーメンを食べた方が満足感が高かったりします。

沖縄特産の泡盛も現地では飲むことはあっても、ワインや日本酒のようにハマるお酒ではありませんでした。

ところが今回、泡盛倉庫という地元では有名な泡盛の専門会社から独立された比嘉康二・直子さんご夫妻が会員制のバーに出張料理人としていらしてお会いする機会がありました。

直子さんが作る沖縄料理とそれに合わせた康二さんの泡盛のペアリングを頂き、沖縄文化の魅力に憑りつかれました。

丁寧に調理され、しみじみと美味しさが伝わってくる直子さんのお料理に絶妙に合わせた泡盛が様々な飲み方で提案され、まさにお料理とお酒のマリアージュという言葉がピッタリです。

1つ1つのお料理とお酒に沖縄の歴史と文化が反映していることをしっかりと説明してもらい、味わいがさらに深まりました。

ゴーヤチャンプルもいつも食べているものとは一味も二味も違って、豆腐のクオリティからまったく別ものです。味付けは塩だけであとは具材の旨味からと聞いて驚きます。薄味なのにとても満足感があります。

後半には泡盛でコーヒーを抽出したコーヒー泡盛をデザートと一緒に出してもらいましたがこれも2つの味と香りが絶妙にマッチしていて、何杯でも飲めそうな素晴らしいドリンクに仕上げられていました。