ここで接種1-2回目のデータを確認してみます。

2021年5月~8月(接種1-2回目)に接種を受けた後に死亡した全年齢の人のデータよりグラフを作成しました。季節的変動は補正してあります。

接種3回目以降とは異なり、接種後0日~30日では接種後31日~120日と比べて、死亡者の減少は認められませんでした。

【まとめ】

接種後0日~30日の期間での死亡者の減少は、接種3-6回目では認められたが、接種1-2回目では認められなかった。

接種1-2回目において接種後0日~30日の期間での死亡者の減少が認められなかった原因は、接種1-2回目では全身状態が悪い高齢者に対しても接種したためと推測されます。

論考前編で示したように、高齢者施設に入所している高齢者では コロナワクチンと死亡とには関連性が認められました。全身状態不良の高齢者に半強制的に接種したため死亡が多発したと推測されます。その結果、接種後0日~30日の期間において死亡者は減少しなかったと考えられます。

何故、接種3回目以降は、全身状態不良の高齢者への接種が回避されるようになったのか?

日本ではノルウェーのように高齢者施設において接種後死亡が多発したことは報道されていません。

しかしながら、当時の札幌市の高齢者施設の現場では、接種1-2回目の接種後死亡の多発という現実を目の当たりにして、全身状態不良の高齢者にコロナワクチンを接種すると死期を早めてしまうというコンセンサスが得られていたと推測されます。

その結果、接種3回目以降は不適切な接種の回避により接種後0日~30日の期間で死亡者が減少したと考えられます。

医療関係者やマスコミの一部の人は、この事実を認識していたと考えられますが、公の場でそれが語られることはありませんでした。当時の状況を勘案しますと、この情報を秘匿することはやむを得なかったと私は考えます。

しかしながら、現時点でコロナワクチン副反応を総括するのであれば、高齢者施設の1-2回目の接種において、ワクチンと死亡との関連性を偶発性の観点から検証し直すことは 必須です。臭いものに蓋をするようなことでは、国民の信頼は到底得られません。ワクチン推進派は事実を直視するべきです。