そのためルドルフ氏は、次のようにアドバイスしています。

「両親や教師、臨床医など、子供の社会化に携わる大人たちは、若者が自分の価値観に合った友人関係を探し、作る方法を教えるべきです。

そして同時に、それぞれの友情の利点と落とし穴を理解できるよう助けることで、友人関係を改善させてあげられます」

もちろん今回の研究はかなりアメリカ人だけを対象とした小規模なものなので、人種や文化によって違いが生じるかもしれません。

研究チームは、その点も含め、今後子供たちの発達をどのように促進できるか、さらなる研究が必要だと考えています。

※この記事は2022年7月公開のものを再掲載しています。

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参考文献

Boys and girls have different expectations about friendship, and these gender differences increase during adolescence
https://www.psypost.org/2022/07/boys-and-girls-have-different-expectations-about-friendship-and-these-gender-differences-increase-during-adolescence-63492

元論文

Gender Differences in Friendship Values: Intensification at Adolescence
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/02724316211051948

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。