これらのイスラム文化の代表者でありながら、中東の問題には第三者性を持って関与することができる諸国の存在は貴重だ。PKOの経験が豊富だということになれば、なおさらである。そうした諸国があれば、欧州諸国や、アラブ諸国も、参加しやすくなる。イスラエルとの国境地帯という要所を担当しているため注目されることになったアイルランド(UNIFILへの派遣要員数370人)のような中東に貢献する準備がある欧州の国の参加も、確保しやすくなる。

UNIFILがイスラエルに駆逐されてしまわないようにできる限りの努力をするのは、全ての国連加盟国の責務であると言ってよい。だが、それだけではない。UNIFILの存在感は、やがてガザ危機の打開にも、大きな意味を持ってくる。

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