効率的にターゲット顧客にリーチし、顧客との持続可能な関係構築を支援するツールを指すGo-to-market(GTM)ツール。CRMやマーケティング自動化プラットフォームなどGTMツールの分野が過去20年間にわたって深化・細分化されてきた結果、企業がGTMツールの統合や保守に課題を抱えるようになったという。
こう指摘するのは、AIデジタルワーカーを提供する11x.ai(以下11x)だ。同社のAIワーカーたちはセールスパーソンとして営業活動に従事、生産性を大幅に改善するもの。
11xによると、専門的なGTMソフトウェアを積み重ねる従来の方式ではシステムの断片化や運用コストの膨張を回避できないが、一方で新しく登場したツールにも個別に統合や保守、トレーニングが必要で、効率性は目指すほどには改善されていないという。GTMツールの課題に対処するAIセールス担当者
そこで11xはツールを販売するかわりに、「仕事」を一気通貫でこなすAIデジタルワーカーを開発し販売。GTMチームが従来行っていたワークフローを自律的に遂行するAI搭載のデジタルワーカーを開発・提供する。
24時間365日稼働するデジタルワーカーは大量の仕事を高速に処理可能で、人間のようにキャパシティの制約を受けることもない。人間の新入社員のようにオンボーディングや研修期間は不要で、既存のワークフローにスムーズに統合できる。デジタルワーカー導入費用を補って余りある採用コスト削減が見込めるのだ。11xは、「当社が提供するのは管理が必要なソフトウェアツールではなく、結果を出す労働力である」と主張している。
SDRのAliceでレスポンス率3倍、Jordanは24時間電話対応
11x発のデジタルワーカー第一号は「Alice」というSDR(Sales Development Representative:インサイドセールス組織)だ。