無料Wi-Fiに期待される今後の役割とは?

一方「無料Wi-Fi」自体が完全に消滅したわけではなく、一定の需要は今後もあり続けると見られます。今後期待される役割をご紹介します。

災害時のインフラ

無料Wi-Fiは、災害時の重要な通信インフラとしての役割が期待されています。たとえば、「00000JAPAN」という災害時にWi-Fiを開放するサービスは、2023年5月から通信障害時にも発動されるようになりました。災害時や通信障害時に、人々が情報を得たり、安否確認を行ったりするための重要な手段として、無料Wi-Fiの役割は今後も重要です。

山岳地域などにおけるインフラ整備

都市部では5Gの普及が進んでいますが、山岳地域などの通信環境が整っていない場所では、無料Wi-Fiが重要な通信手段となる可能性があります。たとえばKDDIは日本百名山を中心とした100カ所の山小屋に「山小屋Wi-Fi」としてスターリンクを設置。電波の届きにくい山小屋でもネット通信が可能になりました。

かつてはモバイル通信もWi-Fiも使えなかったような地域でのネット環境整備において、衛星インターネットサービスと無料Wi-Fiの組み合わせが重要な役割を果たすかもしれません。

インバウンド観光客向けのサービス

国内で5G回線などをすでに利用している方にとっては、多くの場合、無料Wi-Fiの魅力が薄いものに思えるかもしれません。しかしインバウンド観光客にとっては、やはり貴重な通信インフラになり得る可能性があります。

すべての訪日観光客が、出国前に日本で利用できる海外SIMを購入したうえで来日しているとは限らないためです。よって観光地では根強く、インバウンド観光客向けのサービスとして無料Wi-Fiが残るでしょう。

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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