気になる足つき性

 NC750 はアドベンチャーバイクの中でも比較的シートが低いとされているバイクですが、それでも気になるところは「足つき」でしょう。諸元表によると、従来の教習車NC750Lのシート高は770mmでしたが、今回のモデルチェンジ後は793mmになっています。教習車に乗り慣れている私からみても、足つきは「良い」とは言えません。しかしながら、普通二輪免許の教習とは異なり大型二輪の教習を受ける方は通じて経験者であることが多いということを考えると、発進してしまえば安定性と操作性の高さというアドベンチャーバイクの車両特性がライダーをアシストしてくれそうなポジションです。

 NC750Lの動力部は車体下部へ寝かすように配置されているため、重心は元々低め。これにシート高が793mmという事なので、原理的には走行中の安定性が向上しているはず。

ハンドル幅が広くなった?

 もう一つ気になった点は広くなったハンドル幅。これに関しては違和感を感じるライダーも少なくないでしょう。このため、連続方向転換路(スラローム)は上半身の動きが大きくなった感じがします。いきなり基準タイム(7秒以内)を狙っていくと失敗する可能性が高いので、スラロームへ進入する際は速度調節を十分に行い、回数を重ねて基準タイムへ近づけていくと良いでしょう。

姿勢・視界・足つき比較

※写真を反転させています(上:従来型NC750L)

姿勢

 先にも紹介したように、シート高が高くなっているため、目線がやや上がりました。意識していなくても上半身が起きる印象です。

視界

 従来型と比べて大きく張り出したアッパーカウルは、常時正面を向いているため前方直下の路面が死角となります。これに伴って、ライダーはフロントタイヤの進行方向を直接見ることが困難になり、一本橋走行においては違和感を感じるかもしれません。特に支障が出ることではないので、卒業検定を受験する頃には慣れると思います。

足つき

 私の場合、両足つま先立ちでした。立ちごけ等を思うと不利にはなりますが、①車体下部へ動力部が配置されている。②高いところでハンドルを操作している。➂比較的軽量という車両特性から安定性が高く、バランスが崩れにくい車両特性ではないでしょうか。

私の小言

「 私の諸元表 」
性別・・・🚹
年齢・・・39歳
身長・・・168㎝
体重・・・65㎏
柔軟性・・・身体は柔らかい方(たぶん)

何かの役に立てば幸いです。