2024年上院選は、OH州上院選が最も接戦となっている。

現職ブラウン議員の対抗して、実業家のモレノ氏が挑戦しているが、世論調査では一度もリードしていない※3)。

クロス集計を公表しているBGSU Poll(9/18~27)※4)を確認すると、無党派からの好感度に関しての設問では、「unfavorable 」はモレノ氏のほうが上回る。favorableもブラウン議員のほうが高い。

Independent Voter 民主党現職 Sherrod Brown 共和党新人 Bernie Moreno Strongly favorable 9% 5% Somewhat favorable 30% 16% Neither favorable or unfavorable 21% 32% Somewhat unfavorable 14% 16% Strongly unfavorable 26% 32%

OH州は副大統領候補者にも選ばれたヴァンス上院議員の選出州なので、追い風にもなってよさそうだが、副大統領候補者のヴァンス上院議員の好感度も無党派からは高くない。いや、高くないというよりunfavorable が5割を超えているのでなかなか厳しい。

ヴァンス上院議員は副大統領に就任できれば、大統領への道が開けるだろう。しかし、共和党が勝てなかった時、無党派からの好感度がこのような状況では次の上院選は厳しい結果になることが予測される。

– JD Vance Republican Independent Strongly favorable 43% 9% Somewhat favorable 37% 14% Neither favorable or unfavorable 13% 24% Somewhat unfavorable 4% 15% Strongly unfavorable 3% 38% 上院議会は政府高官の承認など大きな権限をもつ

上院議会には政府高官の承認、連邦判事の承認だけでなく、各国との条約を批准する権限ももつ。共和党が51議席を確保できれば、多数党となり、承認を進めるスケジュールでさえ共和党の上院院内総務は決めることができる。