さて、今日、このような虐殺の歴史を生んだ「劣等民族」という偏見の言葉を軽口で使う自称ジャーナリストが存在します。
<事例c>TouTubeチャンネル『ポリタスTV』 2024/09/27
津田大介氏:明後日の土曜日に僕は広島へ行きます。広島に行って広島でこんな講演をします。「人々はなぜ自民党に入れ続けるのか」(後略)
青木理氏:すごいね。ほんとよくこんなテーマで。一言で終わりそうじゃない。
津田大介氏:何ですか?
青木理氏:劣等民族だから(一同笑)
日本の選挙における有権者は日本人であるので、「劣等民族」は日本人を構成する諸民族に対する蔑視であり、偏見に他なりません。
青木氏は、この偏見に訴えて、有権者が自民党に投票することを否定しています。この場合に「劣等民族」は属性、自民党に入れ続ける有権者は「劣等民族」のステレオタイプということになります。つまり青木氏は、日本人を「劣等民族」と差別した上で、自民党に入れ続ける行為を劣等民族の特徴として貶めたのです。
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