■変わり果てたロープ
23日朝、井草さんは「いなくなった! 鍵もかかってる!!」と、驚いた文面のポストを投稿。どう見ても発車(脱出)は不可能に思われたが、前日に写っていた車は影も形も見当たらない。
写真の中には、もう1点大きく変化が確認できる。なんとロープは明らかにほつれ、細くなっていたではないか。つまり件のドライバーは、他人の土地に無断で駐車した挙句、一言の謝罪もなく、ロープを無理やりこじ開けて出発していったのだ。
一連の行為は大きな物議を醸し、1件目のポストは投稿かわずか数日で5,000件以上ものリポストを記録するほど話題に。
Xユーザーからは「いい加減、私有地への無断駐車にも罰則つけてほしい」「全国各地で散々問題になっているのに、なんで法的措置が講じられないんだろう?」「ロープが明らかにボロボロになっている…」「本当に許せない」など、疑問と怒りの声が多数寄せられていた。
続いては、ポスト投稿主・井草さんに本件の詳細について尋ねてみることに。その結果、無断駐車への怒りがよりいっそう深まる「驚きの舞台裏」が明らかになったのだ…。
井草さんが今回の無断駐車を発見したタイミングは、9月22日の18時半ごろ。閉店作業をしていた際に発見したため、実際の駐車時間は分かりかねるという。
駐車場の詳細について、井草さんは「当駐車場は、無断駐車抑止のために『有料駐車場』の看板を出しています。お金を払ってとめてくださる方がほとんどで、黙って駐車して行ってしまう方がいても、帰ってきたところを見つけたら駐車料金をお支払い頂いています」と説明する。
そこで今回もドライバーが戻ってくるのを待つことにしたが、待てど待てど戻ってくる気配が見られず、帰宅することに。同駐車場には月極の契約者もいるため、別の無断駐車車両が侵入しないよう、施錠していったそうだ。
じつはこちらの駐車場、以前にも悪質な無断駐車に関するポストで話題になったことが。その際は「どう頑張っても脱出できない方法」にて対策を講じたが、今回は投稿にもあったようにロープ+施錠にて対策を行った。
そして翌朝戻ると、車がまるで「空を飛んで脱出」したかのような光景に遭遇。ロープの状態を見て、井草さんは「恐らく協力者がいて、ロープを思いきり持ち上げ、その下を車が潜ったのではないのでしょうか。ロープの形状が変わっていたのは、弱い部分が伸びてしまったためかと思います」と、分析していた。
なお、過去にも同様のケースが見られた際には「ロープを切断して脱出」するドライバーもいたという。いずれの場合も労力を考えれば、素直に料金を払う方が楽に思えるのだが…「駐車料金を払うと死んでしまう病」にでもかかっているのだろうか。