これに対し、バンス氏はハイチ系を始めとしたペットを食しているとの問題には触れず、野放図な移民が学校、病院、住宅市場など地域の資源を圧迫していると強調しました。
しかし、今回の討論会で最も白熱した場面は両者の対峙ではありません。司会者が「オハイオ州スプリングフィールド在住の移民の多くは不法移民ではない」とファクトチェックを行った瞬間から始まった、バンス氏による“ファクトチェック返し”です。
バンス氏はすぐに反論し司会者の言葉を遮り「ファクトチェックをしないというルールだったが、私にファクトチェックするならば、実際に何が起こっているの伝えることが重要だと思う」と回答。その上で、バイデン政権が使用する移民プログラムを糾弾しました。
バンス氏によると、バイデン政権下で移民は亡命申請の面接に登録できるアプリ「CBPワン」を利用し、面接が承認された移民は1〜2年間の仮入国が認められ、就労許可を取得できるといいます。このアプリの問題点は、仮入国の期限切れ後、亡命を始めとした移民プログラムに申請しない限り、合法的な在留資格が残らないこと。
バイデン政権は、“CBPワン”を通じ入国を許可すれば、不法入国を抑止でき、かつ移民の追跡が容易になると説明してきました。しかし、通常の申請手続きを経た移民と公平性を担保できない上、仮入国期間後は法的根拠に乏しい移民を増やすことにつながりかねません。
このCBPワンを通じた移民の流入をバンス氏が指摘したところ、CBS側は途中でマイクをミュートにし、発言を阻止しました。
ウォルズ氏、天安門事件発生時に中国に滞在していた件につき回答を避けるウォルズ氏は30回以上の中国渡航歴と、1989年6月に起こった天安門事件当時、香港に滞在していたとの発言で知られています。
司会者が本件について質問した際、当初ウォルズ氏は「私はネブラスカ州の小さな町に生まれ、州兵に17歳で入隊し、教師になった。そして中国へ旅行し、様々なことを学び…ミネソタ州知事に2回選出された。これが人々が見る価値だ」と述べ、明確な回答を回避。