預言者か異端者か? ブランハムの教えと疑惑、そして悲劇的な最期
しかし、ブランハムは「エバは蛇と性交してカインを産んだ」とする「蛇の種」の教義など、聖書の独自の解釈を主張し、多くのキリスト教指導者から異端者として非難されるようになる。
さらに、1977年に世界が終わると予言するも実現せず、彼の権威は失墜していった。晩年には、癒しの効果を誇張していたのではないかという疑惑や、自己顕示欲が強すぎるという批判も浴びることとなった。
ブランハムはまた、三位一体の教義を否定し、「神は唯一の存在であり、異なる形で現れる」という独自の教義を主張した。この教えもまた、伝統的なキリスト教の教えから逸脱するものとして多くの批判を招いた。
1965年12月24日、ブランハムは交通事故による怪我がもとで、56歳の生涯を閉じた。
ブランハムの死後も彼の信奉者たちは「ブランハム派」と呼ばれる独自の宗派を形成し、世界各地で活動を続けている。彼らはブランハムをキリストの再臨を告げる預言者として崇拝しているが、その教えは多くのキリスト教宗派から異端視されている。
預言者か異端者か、評価の分かれるブランハムが残した言葉は、今もなお多くの人々に影響を与え続けている。
文=青山蒼
提供元・TOCANA
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